スギ花粉症・通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法
根本的な体質改善を期待できる治療
スギ花粉症は、スギ花粉が原因(アレルゲン)となっておこるアレルギー疾患です。
通年性アレルギー性鼻炎は、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが原因となり、季節に関係なく症状が現れるアレルギー疾患です。
どちらも主にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのつらいアレルギー症状を伴い、その症状によって日常生活のさまざまな場面で影響を及ぼすことがわかっています。
舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)は、からだをアレルゲンに慣らすことで、症状を和らげるなど、根本的な体質改善が期待できる治療法です。
5歳以上の小児も対象となります。お子さんの舌下免疫療法をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
このような方には舌下免疫療法がおすすめ!
- 根本的にスギ花粉症やダニアレルギーによる鼻水を治したい方
- アレルギー治療薬を減らしたい・止めたい方
舌下免疫療法の対象
- スギ花粉症患者さん(成人及び5歳以上の小児)
- 通年性アレルギー性鼻炎の患者さん(成人及び5歳以上の小児)
が、舌下免疫療法の対象です。
治療前に確定診断が必要なため、アレルギー検査を受けていただくことがあります。
[治療を受けることができない方]
- スギ・ダニアレルギーが証明されていない方
- 5歳未満の方
- 重度の気管支喘息の方
- 癌や免疫系の病気がある方
[治療を受ける前に注意が必要な方]
- 65歳以上の方
- 抜歯や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
- 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
- 非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシターゼ阻害薬を使用している方
- 全身ステロイド薬の投与を受けている方
正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
39種類のアレルギー検査(View39)[保険診療]
一度の採血でアレルギー性疾患の主要な39種類の原因アレルゲンのアレルギー反応を調べられる検査です。
39種類のアレルゲン
吸入系・その他
- 室内の塵:ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
- 動物:ネコ、イヌ
- 昆虫:ガ、ゴキブリ
- 樹木:スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
- 草:カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
- カビ:アルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア
- ラテックス
[食物系]
- 卵:卵白、オボムコイド
- 牛乳:ミルク
- 小麦:小麦
- 豆、穀物、ナッツ類:ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米
- 甲殻類:エビ、カニ
- 果物:キウイ、りんご、バナナ
- 魚、肉類:マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉
20分でわかるアレルギー検査[保険診療]
指先からの採血で、わずか20分で8種類の原因アレルゲンのアレルギー反応を調べられる検査です。
採血が苦手な方や小さなお子さんでも、ストレスなく検査を受けることができます。
8種類のアレルゲン
[吸入系・その他]
- 室内の塵:ケヤヒョウダニ
- 動物:ネコ、イヌ
- 昆虫:ゴキブリ
- 樹木:スギ
- 草:カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ
このような方におすすめ!
- 今まで1度もアレルギー検査を受けたことのない方
- クリニックを受診した日に結果を知りたい方
- 多忙や遠方のため、頻回の来院が難しい方
- 注射が苦手な方
- 腕からの採血が難しいなお子さま
光線療法
紫外線の中の特殊な波長だけを照射することで、皮膚の炎症を抑え症状の改善をめざす治療方法です。
この波長は、皮膚の深いところまで入っていきますので、治りにくいとされている皮膚の病気に有効とされています。塗り薬などで十分な治療結果が得られないような皮膚疾患の改善にも期待できます。
光線療法が有効な疾患
- アトピー性皮膚炎
- 尋常性乾癬
- 尋常性白斑
- 掌蹠膿疱症
- 円形脱毛症
など
※症状や患部の大きさ、部位などに合わせて、塗り薬や飲み薬などと併用することもあります。
超音波検査
皮膚の上にジェルを塗布してからプローブと呼ばれる小さな機器を当て音波の反射を画像として観察する検査です。痛みがなく、短時間で行うことができます。
表面からは見ることのできないしこりの大きさ・深さ・性質や静脈瘤の状態などを詳しく調べます。
検査の結果から、すぐに治療が必要か、経過観察してよいかなどを判断します。
Qスイッチルビーレーザー治療
Qスイッチルビーレーザーは、波長694nmのルビーレーザーでメラニンを破壊します。メラニンが原因となる「しみ」や「あざ」の治療に対して効果が高いレーザーです。
通常のしみ(老人性色素斑など)は美容診療ですが、1回の照射で終了します。
太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青は、保険診療が可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザーは、ほくろやいぼ、しみ(盛り上がったもの)の治療に適しています。
ほくろやいぼは、メイクでも隠しきれずコンプレックスに感じている方も少なくありません。炭酸ガスレーザーによって、メスを使わずにレーザーによってほくろやいぼ等を取り除くことができます。
出血が少なく、あとに残りにくいのが特長です。
肌画像撮影装置「レビュー」
医療機関専用の特殊な高解像度カメラです。
お顔を正面・右・左の三方向から撮影し、普段、鏡で見ても気付かない隠れたシミまで見ることができます。
治療前後の写真を自分の目で見比べて確認することができるので、より安心して治療を受けられます。
レビューでわかること
カラー写真・UV写真を撮影することができます。
それぞれの写真で見えるものが異なります。
[カラー写真]
シミ、くすみ、小じわ、キメ、にきび、にきび痕、毛穴の開き など
[UV写真]
隠れたシミ、にきびのもと、化粧ののこり、皮脂 など
ダーモスコピー検査
肉眼で評価が難しい皮膚や爪にみられる、ほくろ、しみ、いぼやできものをダーモスコープという拡大鏡のような機器を使用して詳細に観察する検査です。
顕微鏡検査
主に水虫菌(白癬菌)やカンジタなどのカビ(真菌)の有無の検査をします。また、ニキビダニ、疥癬(かいせん)など皮膚に寄生するダニの検査にも使用します。
顕微鏡にはデジタルカメラが接続されており、患者さんに顕微鏡の画像を見ていただきながら、ご説明することもできます。