診療内容
症状・対象となる疾患
当院の診療方針



少しでも「早く治す」
早く治すことで患者さんのお悩みを解決することを重視しています。
そのために治療方法、ご自宅でのケア、治療後の経過について丁寧に説明を行います。
「皮膚の変化」を実感いただく
皮フ科・アレルギー科の治療は、すぐに効果が現れるものもあれば、少しずつゆっくり現れるものもあります。
治療を開始する前に、治療後に予想される皮膚の変化をお話しし、患者さんご自身に治療の効果を実感いただけるようにしています。写真や画像で皮膚の変化を客観的に見ていただくこともあります。
「人を診る」診療
患者さんは、赤ちゃんからご年配の方まで年齢・性別を問わずいらっしゃいます。
患者さんの生活スタイルや社会背景も様々です。
皮膚を診るためには「人を診る」ことが大切だと考えており、患者さんお一人おひとりに合わせた治療を提供いたします。
皮膚のトラブル、アレルギー
痛み
[症状・お悩み]
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ピリピリ、ヒリヒリ、チクチク、ズキズキした痛みがある
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口の周りにピリピリや腫れがある
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できものが赤くて痛い
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水ぶくれができた
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爪が食い込んで痛い
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爪の周りが化膿している
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赤くて熱感がある
[考えられる疾患]
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帯状疱疹
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口唇ヘルペス
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炎症性粉瘤
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やけど、日焼け、けが
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陥入爪
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ひょう疽
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蜂窩織炎 など

●水虫
白癬菌というカビ(真菌)の一種が原因です。足水虫と爪水虫が代表的です。
男性に多いイメージかもしれませんが、女性もお悩みの方は多いです。
[典型的な症状]
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足や足指に皮むけや小さな水ぶくれができます。
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治療しないと爪にうつり、爪が白くにごり、厚く、もろくボロボロした感じになります。
[診断]
皮膚や爪を少しだけこすりとり、顕微鏡で調べることですぐに診断できます。
[治療]
外用薬や内服薬があります。

足にしか症状がないうちに治療の開始を!
爪にうつると外用薬だけでは治療が難しくなりますので、足にしか症状がないうちに治すことが大事です。
足・爪水虫が体や頭部にうつることもあります。
●麻疹(はしか)
麻疹(はしか)ウイルスが原因でおこる感染症です。
非常に強い感染力を持つウィルスで、空気感染、飛沫感染、接触感染します。
潜伏期間は約14日です。
[典型的な症状]
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高熱、くしゃみ・咳・鼻汁など風邪のような症状が現れます。
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口腔粘膜に発赤を伴う 灰白色の小斑点(コプリック斑) が出現します。
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顔面を始め上部から下方へ全身におよぶ発疹が生じます。
●風疹
風疹ウイルスが原因でおこる感染症です。
潜伏期間は約14日です。
[典型的な症状]
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発熱、発疹、リンパ節腫脹が現れます。
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眼の結膜充血が現れることもあります。
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口腔内に点状紅斑・紫斑が見られることもあります。
妊娠を希望する方は、風疹抗体の有無をチェック!
妊娠20週までの抗体を持たない妊婦さんが感染すると先天性風疹症候群(CRS)の発症の危険性が高いので、妊娠を希望する場合は、抗体の有無をチェックし、予防接種を受けて、かからないようにしましょう。
抗体検査、予防接種はアリオ北砂内科にて行っています。
●水痘(水ぼうそう)
水痘・帯状疱疹ウイルスの初めての感染でおこる病気です。
感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染します。
潜伏期間は約14~21日です。
主に小児がかかる疾患ですが、成人がかかると重症化することがあります。
[典型的な症状]
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発熱と同時に、胸や腹部を中心に頭皮や目、口の中の粘膜にいたるまで、全身にかゆみのある赤い発疹が広がります。
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発疹は2〜3mmの赤く小さなブツブツから始まり、水ぶくれ(水疱)、中心に膿をもった膿疱、かさぶたへと徐々に変化します。
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水疱は4~5日で乾燥し、かさぶたとなりその後10日ほどではがれて治っていきます。
[診断]
皮膚をこするだけの検査キットを使用することで、約10分で水痘・帯状疱疹ウイルスがいるかわかります。
[治療]
抗ウイルス薬を内服します。
水痘(水ぼうそう)は「出席停止」となります。
水痘(水ぼうそう)は、学校保健安全法により第2種感染症に定められています。
そのため、完治のタイミング(発疹のすべてがかさぶたになる)まで、出席停止となります。
学校や幼稚園から、医療機関が発行する「登校許可書」の提出が求められた場合は当院にて無料で発行いたします。
●手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染でおきます。
潜伏期間は約3日で、夏に流行することが多いです。
幼児や小児によく見られる疾患ですが、大人でもかかります。
[典型的な症状]
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手のひらや足の裏に小さな水疱や丘疹(ぶつぶつ)が現れます。
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発熱する場合もあります。
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口腔内の痛みによって、食欲不振になることもあります。

●頭じらみ・毛じらみ
人間に寄生するシラミは「ヒトジラミ」「毛じらみ」の2種類です。
ヒトジラミは、「頭じらみ」と「衣じらみ」の2亜種に分類されています。
〈頭じらみ〉
人の頭皮に寄生するシラミで、髪の毛に卵を産みつけ、頭皮から吸血しながら生きています。
保育園、幼稚園、小学校などで流行する傾向にあります。
決して頭を不潔にしているから感染するのではありません。
[典型的な症状]
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頭部のかゆみ(個人差があります)
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頭皮や髪の毛をよく観察すると、シラミや卵が白っぽく見えます。
〈毛じらみ〉
陰毛に寄生するシラミです。
頭じらみと同じように、卵を毛に産みつけ、ヒトの血を吸って生きています。
性行為による感染や性行為以外でも毛布や脱衣場から感染することもあります。
[典型的な症状]
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陰部のかゆみ(個人差があります)
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下着に黒色の点状のしみ(ケジラミの血糞)がつくことがあります。
その他
●下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
足の血管(静脈)がコブ(瘤)のようにふくらんだ状態のことをいいます。
手足の静脈には、逆流防止の弁がついていて、血液が心臓に戻りやすくなっています。この弁の働きが悪くなったりすることで静脈圧が高くなり、静脈がふくらんでコブのようになります。
良性の病気なので、治療をしなくても健康を損なうことはありませんが、自然に治ることはありません。
[典型的な症状]
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足の血管がこぶのように浮き出る。
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足がつる。
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足がむくむ。
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ふくらはぎがだるい、重痛い、疲れやすい。
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ふくらはぎに湿疹ができる、くるぶしの上が茶色になる。
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足に潰瘍ができている(皮膚が破れて出血がある)。

当院の院長は、下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医の資格を取得しています。
コブになっていなくても、静脈瘤がはじまっていることもあります。
まずは超音波検査で足の血管の血流をみていきます。お気軽にご相談ください。
●巻き爪・陥入爪
巻き爪は爪が曲がって丸くなる状態です。
陥入爪は爪の角が皮膚と皮下組織に刺さる状態です。
炎症を起こすと爪囲炎になります。巻き爪と陥入爪は合併することもあります。
[典型的な症状]
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陥入爪(巻き爪)が悪化すると、爪が足の指の肉に食い込み、炎症や化膿を引き起こし、腫れ・赤み・痛みが発生します。
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炎症がエスカレートすると皮膚が化膿し、歩くことも困難になることがあります。
早めにご相談下さい。

●円形脱毛症
頭部の毛髪が円く脱毛するのが一般的ですが、1ヵ所と限らず多発することもあります。
子どもから成人まで年齢に関係なく発症します。
円形脱毛症は自然に治ることもありますが、広がったり、多発する場合があります。
また内科的な原因によることもあります。早めにご相談下さい。
[典型的な症状]
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何の兆候もなく突然脱毛が始まった。
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頭部に地肌が見えるところがある。
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脱毛斑が円形または楕円形であり、境界が比較的はっきりしている。

●薄毛
薄毛とは何らかの原因により、髪の毛が早く抜けたり細くなったりして、髪のボリュームが減る状態のことをいいます。薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)やストレスなどさまざまで、人によって異なりますし、男女の性差でも違いがあります。男性と女性では薄毛の原因が異なるため、それぞれに合わせた治療を行うことが大切です。
〈男性〉
前頭部と頭頂部が男性ホルモンの影響を受けて薄毛になりやすくなります。
AGAは脱毛部位の描くラインによって、主に次のように分類されます。
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M型:髪の左右両方の生え際が後退し、頭皮との境界がM字ラインを描くようになります。
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O型:頭頂部のつむじ部分から薄毛になり、次第に薄毛部分が円形に広がっていきます。
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M型とO型が同時に現れる薄毛です。
〈女性〉
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全体的に薄くなる。
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分け目や生え際が薄くなる。
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出産後に薄くなる。

●掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手のひらや足の裏に、左右対称性に水疱や膿疱が繰り返しできる病気です。
風邪や扁桃炎などの上気道炎症状などがきっかけとなって膿疱が出てくることがあります。
[典型的な症状]
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1~5㎜程度の大きさの小水疱(水ぶくれ)、小膿疱(うみ)ができます。
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小水疱や小膿疱の周りが赤くなる炎症反応がみられます。
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膿疱ができる部分にかゆみがみられる場合があります。
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爪の変形やにごりが見られる場合があります。
[治療]
皮疹に対してステロイド外用薬や活性型ビタミンD3外用薬、光線治療が有効です。

●酒さ(しゅさ)
鼻や頬(ほお)が赤くなり、ひどくなるとプツプツとした発疹がみられる病気です。
アトピー性皮膚炎やニキビなどと間違えられやすいため、顔の赤みでお困りの方は、早めにご相談下さい。
[典型的な症状]
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鼻先・頬・額・眉間に赤みを生じます。
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症状が悪化し、ニキビのような発疹も見られるようになります。
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ニキビのような発疹が悪化して、鼻がこぶのように盛り上がります。
[治療]
症状に応じて様々な治療法があります。

●手足多汗症(掌蹠多汗症)
手のひらや足の裏にたくさんの汗をかく病気です。
原因は、発汗を促す交感神経が人よりも興奮しやすいのではないかと考えられていますが、まだはっきりしたことはわかっていません。
[典型的な症状]
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手のひら、足の裏に大量に汗をかく。
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汗で紙やスマホ、キーボードなど触れたものが濡れたり、靴下が濡れる。
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睡眠中の発汗は止まっている。


隣接する「アリオ北砂内科」と連携しております。
受診する診療科を迷われた場合もお気軽にご相談ください。